最近問題になっている風俗関連のトラブルとして、「援デリ」といわれるものがあります。これは、出会い系サイトで援助交際相手を募って、少女を派遣するという業者のことです。1990年代から問題視されていた援助交際は、ついに「仲介者」のいるビジネスとなってしまっていました。これは実際のデリヘルとは違って違法行為になるのですが、あまりにも高いため、デリヘル嬢も援デリ登録しているほどだといわれています。デリヘルが現れ始めた当時も、店舗がなくてもはじめられ、お客様も集客しやすいということで年を中心に一気に広まりました。それと同じことが、今度は援デリで起きているという状況なのです。そして風適法で規制されて安心した経営が行えるようになる前のデリヘルで起きていたように、援デリでは、児童福祉法違反に当たるような少女も関連していることが多くありますし、料金のピンはねや客からの脅迫なども相次いでいるというのが現状です。今後は、援デリに対する摘発がしばらく続くものと思われます。他にもデリヘルに大きな衝撃を与えるであろう風俗関連の動きがあります。それは、「ホテヘル」や「マンヘル」と呼ばれるものです。これらは、デリヘルをホテルやマンションで利用するということを意味しています。ホテヘルやマンヘルは、法律上はデリヘルと同じ無店舗型性風俗特殊営業に分類されます。そのため、届出をすれば新規に開店することは容易に可能です。そのため、ある業者がホテルとデリヘルを経営し、ホテルの隣にデリヘルの事務所を構えたとします。そして、お客様にはホテルを利用してもらってデリヘルを行うということが可能になります。このホテヘルやマンヘルのシステムは、デリヘルに代わって猛烈な勢いで増えていくことが予想されますので、デリヘルはホテヘルなどへ転向せざるを得なくなる可能性もあります。ホテルとしても、部屋が回転よく使われるなら、利益が上がります。現在の法律上の規制では、このような営業方法は合法的です。ですから今後、デリヘルはホテヘル、マンヘルへと変わっていき、純粋に自宅に出張するデリヘルだけでは成り立たなくなっていくでしょう。その他、デリヘルでおきているトラブルとしては、デリヘルを利用したお客様を相手にした詐欺行為が行なわれていると憂いことです。つまり、デリヘルを利用したお客様に対し、「いついつ利用したデリヘルでサービスを提供していた女の子は、実は未成年だったため、警察の聴取があるかもしれない」という電話があったり、その女の子の保護者と名乗る男性から電話があったりして、「示談で済ませるからお金を支払え」と言ってくるというパターンです。